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2011年8月13日

みなさんこんにちは、勤務医の植田です(*^_^*)

夏真っ盛りで、節電が必要だと思いつつついクーラーを入れてしまう今日この頃です。。。
ピーク時を節電できればなんとか大丈夫だとは思いますけど(^_^;)


今日は知覚過敏についてお話します。みなさん季節柄、夏なのでどうしても冷たい食べ物、
飲み物に手が届きがちです。そこでよく歯が浮くようなしみることがあると思います。
俗に言われる知覚過敏ですね。

これは、歯の構造の中に象牙質というところがありますが、局所的な露出象牙質(酸蝕、摩耗、
咬耗、破折、亀裂、う蝕、窩洞形成(歯を削ることです)、歯肉退縮、過酸化水素の生活歯漂泊)に及んだ外来刺激で誘発される一過性鋭痛です。

これに対しての対策としては歯磨き粉や磨き方や内因性(胃酸逆流や嘔吐)、外因性(果汁、炭酸飲料、ワイン)の酸は象牙質のなかにある構造の象牙細管を露出させるので知覚過敏になるリスクが上がりるので、それに伴う酸性食品摂取後2~3時間は歯磨き粉の使用は避けたほうがいいようです。

たとえれば、傷に塩を塗るように、酸性で溶けた歯に歯磨き粉に入った研磨剤でこするので余計に知覚過敏になりやすくなると言えます。

また、歯周病患者では一般患者に比べ、歯周病の影響で歯の根っこが見えてくるため知覚過敏になりやすいようです。


治療法では、カリウムイオンが入っている歯磨き粉は知覚過敏の抑制効果があるとは言われていますが、その長期良好効果は認められていないそうです(^_^;)
最近は歯科医院でも知覚過敏抑制のための塗布剤を使ったりしますが、効果がある方とない方がまちまちで一定の高い効果は得られていないのが実情だと思います。
レーザーも知覚過敏抑制の治療の一つとしてはありますがレーザーのタイプなどで抑制成功率は様々であるので、まだこれからの研究が待たれるみたいです。

実際にはなかなか知覚過敏の治療というのは難しい状態ではあります。患者さんとしては酸性食品などはなるべく避けたり、歯磨き粉をつけた歯ブラシで強く磨かないようにしたりすることが必要なのかなとおもいます。歯磨き粉には研磨剤が入っているので不適切に使うと歯が削れたりするので注意が必要です。適切な力加減で磨いてくださいね!

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医療法人社団優恒会松村歯科医院理事長
医療法人社団優恒会松村歯科医院理事長/松村光明

東京医科歯科大学歯学部附属病院歯科アレルギー外来臨床教授
日本臨床環境医学会評議員
東京医科歯科大学臨床研修施設指定医療法人社団優恒会理事長

1980年 東京医科歯科大学歯学部卒業同第2歯科補綴学教室入局
1987年 同第2歯科補綴学大学院卒業
1990年 医療法人社団優恒会松村歯科医院開設(世田谷区)
東京医科歯科大学第2歯科補綴学教室非常勤講師
1997年 日本歯科補綴学会認定医・指導医
1999年 東京医科歯科大学歯学部歯科アレルギー外来臨床教授
2003年 日本臨床環境医学会評議員
2004年 医療法人社団優恒会クローバー歯科医院開設(練馬区)
2005年 医療法人社団優恒会松村歯科医院
東京医科歯科大学臨床研修施設指定
2006年 日本審美歯科学会日本接着歯科学会