2011年6月12日 - 2011年6月18日

<ホワイトニング禁忌>

1 絶対的禁忌⇒ ホワイトニング剤にアレルギーがある患者
         無カタラーゼ症の患者{オキシドールを傷口に塗布しても白い泡がたた                    ない人}

2 相対的禁忌⇒ 妊婦、授乳中の人
         {出産、授乳期間終了後にホワイトニング可能}

3 診断により禁忌と⇒ エナメル質、象牙質形成不全や重篤なテトラサイクリン変色歯
  する場合      は効果が期待出来ない場合がある

Google +1
このエントリーをはてなブックマークに追加

どうもこんにちは

勤務医の植田です。

最近は梅雨まっただ中で湿気でむしむしとした日が続いていますね(^_^;)
早く梅雨明けてほしいものですが、するとまた熱い夏がやってきます。
ただ、今年はみんなで協力して節電を心がけてエコな過ごし方をしていかないといけないですね。

今回はどのような金属がアレルギーを起こしやすいかについてです。

東京医科歯科大学歯科アレルギー外来では訪れた患者のパッチテストの陽性率の調査を1998年~2007年まで過去10年調査をしていて、2006年・2007年での陽性元素の件数としてデータが出ています。

その結果では一番多いのがNi(ニッケル)で、二番目がCo(コバルト)、三番目がHg(水銀)、4番目がPd(パラジウム)となっています。

過去10年における陽性率の結果での考察によると、近年はアマルガムや銀合金に多く含まれる水銀やスズは陽性率が減少傾向であるが、金銀パラジウム合金の成分であるパラジウム、銅の陽性率は上がってきているとのことです。

金銀パラジウム合金とは保険診療で主に使われる金属で、これらの金属から溶出してきてアレルギーを引き起こす可能性はあるかもしれません。またNi(ニッケル)は主に矯正器具であるワイヤーにも使われています。もし矯正をしていてアレルギー様症状が出たら一度相談してみるのもいいと思います。

近年は金属を使わない、審美的なニーズが高まっているのでオールセラミックなどセラミックなどのメタルフリーの治療もありますので、金属アレルギーになる前に金属接触のリスクをさけて行うのも賢明な判断かもしれません。

Google +1
このエントリーをはてなブックマークに追加