2011年3月 7日

どうも、勤務医の植田です(^◇^)

今日はⅣ型アレルギーについて書こうと思います。

Ⅳ型アレルギー:細胞性免疫反応

遅延型アレルギー、細胞性免疫性アレルギーなどと呼ばれ反応が出現するまでの時間が
長いのが特徴です。代表的なものとして、ツベルクリン反応・接触性皮膚炎があります。

Ⅰ型~Ⅲ型が液性抗体が関与する反応に対して、Ⅳ型はT細胞、マクロファージがなどの細胞が関与します。
通常、抗体に感作されたT細胞の産生するサイトカインによって引き起こされる一連の反応です。(ちょっと難しく専門的な説明ですね(^_^;))

金属アレルギーもこのⅣ型に入ります。


金属アレルギーの発症機序は、金属がまずイオン化してそれが体内のたんぱく質と結合します。それによりリンパ球が反応し分化・増殖を繰り返し遅延型エフェクターT細胞、抗原特異的T細胞が生み出されていきます。これが感作と言います。
そして感作が成立した個体に再度同一抗原が侵入し、遅延型エフェクターT細胞が表皮へ遊走し、抗原を認識してサイトカインを産生します。そして炎症(皮膚炎)を発症します。


金属アレルギーは遅延型なのでアクセサリーをつけたりや金歯や銀歯を入れて何年か経過して症状がでることがありますので注意が必要です。生活環境によっても10年経過して出ることもあるそうです。
なので急に出ることはあまりなく、忘れたころに急に皮膚に炎症や湿疹が出てきたりすることがあるようです。

いきなり湿疹や皮膚が赤くなったりしたら「もしや金属アレルギーかも・・・?」と
思うことも可能性として考えていいかもしれませんね☆


医療法人社団優恒会松村歯科医院


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